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フリーランスエンジニアの案件の仕事内容と長さ

2021/09/15

SES業界のエンジニアであれば、フリーランスも会社員も、一番ホットな話題の1つは次に入る案件の仕事内容はどんなものか、契約期間はどの位か、という物です。

長期契約で尚且つ上流工程であったり、トレンドのスキルを使うような現場もあれば、契約期間が短い短期集中型の現場も有ります。

契約期間や実際の仕事内容、必要な能力はフリーランスのエンジニアにとって最早死活問題と言っても過言ではありません。

それぞれどのような特徴があるのか、紹介していきたいと思います。

契約期間が短い案件の特徴

フリーランスのエンジニアは平たい言い方をすれば派遣社員のような物なので、契約期間が短い案件を転々とするのが一般的なイメージと言えます。

契約期間が短いと聞くと嫌がるイメージがありますが、悪い事ばかりではなく、良い点もあります。

その人の状況にもよりますが、物は使いようです。

短期案件の具体的な契約期間は?

大体長くても3か月ほど、短い場合なら1か月であったり、稀ではありますが2週間という現場もあります。

案件の契約期間が短いと次の案件を見つけなければいけない、というプレッシャーに悩まされますが、案件の契約期間が短いのを逆手にとって有効に使える事も出来ます。

SES契約は入場のオファーがあったとしても、必ずしも直ぐに入れるわけではありません。

例えば5月に面談を行い、入場のオファーを頂いたからと言って必ずしも6月に入場できるわけではなく、7月や8月になる可能性もあります。

特にフリーランスエンジニアの場合、案件に入っていないと当然無休になるので、もし次の案件に入るのが翌々月になった場合、一月は無給という事になります。

そんな時に短期契約の案件で働くことが出来れば、経済的に困窮するリスクが減ります。

仕事内容は?

仕事内容としては、プログラマー以下の工程、つまりコーディングやテストの実施、バグの修正やヘルプデスク等の業務が圧倒的に多いです。

理由としては、短期契約の案件は現場が炎上している時に使われやすく、一時的な人手不足を埋めるために使われるからです。

一番上流の仕事でも、テスト項目の作成位で、短期契約の現場でマネージメントや設計の仕事等をやらせて貰える現場はあまりありません。

結果的に、会社のシステムや顧客の事情を深く理解していなくても何とかできる仕事が多くなります。

よって案件の参画前に仕事に対する対策が立てやすく、案件に参画した直後から順調に仕事をこなす事が出来ます。

また案件が炎上した時に最も皺寄せを喰らいやすいのがコーディングやテストの工程で、同時に最も炎上しやすい工程でもあります。

炎上した案件と聞くと、休日返上で毎日終電というイメージがあり、実際そのような現場は多いですが、炎上した案件をどのようにのりきったか、という体験談や対策などはどの企業から見ても気になるので、その後優良案件に参画しやすくなります。

炎上した案件を乗り切った経験は、後々非常に役に立つことが多いです。

短期案件に入場した時に必要な能力は?

短期契約の案件で必要な能力は、1つの領域に対する専門性の高さです。

短期契約の案件は任せられる仕事の内容が明確に決まっているので、一つの物ごとに対する卓越した知識が必要になります。

そのため短期契約なので単価が安くなる、という事は殆どありません。

また、短期契約の案件でもきちんと業務をこなして客先からの評価を高めれば、次の案件を客先の上司から紹介して貰える可能性も高くなるので、次の案件に対する心配も薄くなります。

契約期間が長い案件の特徴

いくらフリーランスと言えども、安定した収入を欲しがるのは当たり前です。

よって、長期契約の案件はフリーランスエンジニアから見ても非常に人気があります。

しかし、その分入るのはそこまで簡単ではありませんし、必ずしも短期案件よりも長期案件の方が優れているとは言えません。

長期案件の具体的な契約期間は?

具体的な契約期間は多くの場合入場時にはっきりと言われる訳では無いのでわかりませんし、尚且つ規定があるわけでもないので具体的な数値は明示できません。

ただ、短くても半年前後、長ければ3年以上在籍できます。

ただし、多くの場合契約期間は3か月から半年の間に見直しが入るので、単価がずっと同じとは限りません。

単価が下がる可能性もありますが、同時に上がる可能性もあるので、これは必ずしも悪い話ではありません。

一番心配すべきは上記のタイミングで契約を打ち切られる可能性もある事です。

契約打ち切りの理由は様々で、発注元の会社の組織改編やプロジェクトの中止、そして言うまでもなく能力不足のための戦力外通告まで様々です。

最悪の場合、長期で入場と言われたのに、3か月で敢無く退場、というオチも充分可能性があります。

ただ、報酬に関しては決して低くない標準で安定しています。

仕事内容は?

長期契約の案件の仕事内容は大きく2つあり、アジャイル開発での仕事、若しくは要件定義や顧客折衝、設計やマネージャーなどの上流工程の仕事のどちらかです。

アジャイル開発での仕事は設計書の修正からテストの実施や項目作成、コーディングまで何でもこなさなければなりません。

よって、顧客の事情やシステムの事を深く知ったエンジニアを育てる必要があるので、参画期間は長くなりがちです。

要件定義や顧客折衝、設計に関しては仕事をこなせる人が少ない上に、育てるのも時間がかかるので、参画期間は長くなります。

更に、要件定義や顧客折衝、設計に関してはそれぞれの現場で業務フローややり方が違うため、ある程度時間をかけなけ得れば戦力になりえません。

言うまでもなくマネージャーなどの管理職は長期的な在籍を前提としています。

長期案件に必要な能力は?

長期案件に参画する際は、一つの物ごとに対するスペシャリストのような卓越した能力ではなく、どちらかというと複数の領域をカバーするようなゼネラリスト的な能力が求められます。

アジャイル開発ではテストやコーディング、バグのログの調査は一人でやらなくてはいけません。

また、要件定義や設計、マネージャー等の上流案件はプログラミングだけでなくデータベースやサーバ等、幅広い知識を必要としています。

マネージャーなどの管理職は上記に加えて、ビジネス用語やマネージメントの技術等、沢山の領域の知識やスキルが必要になります。

そして長期案件に参画する際は将来的にどんなエンジニアに成りたいか、という目標像を持っていると案件に参画しやすくなりますし、何よりも仕事が捗り、エンジニアとしてレベルアップしやすくなります、

企業としても長い期間仕事を任せるのであれば仕事のコンセプトに共感してくれ、より意欲を持って取り組んでくれる人にお願いしたいと思うのは当然の事です。

安定して高いお給料が欲しい、というのは当たり前の事ではありますが、それだけでは長期の案件には絶対に入れません。(これは短期案件でも同様なのは言うまでも無いです。)

長期案件の落とし穴

長期案件は人気がありますし、仕事内容も魅力的な物が多いですが、注意すべきは参画中の日々の過ごし方です。

長期案件、それも要件定義などの仕事をしていると、コーディングやサーバの管理など技術的な仕事に触れられる機会が少なくなります。

長期案件の仕事は、それぞれの現場独自の経験が重視されるが故、漫然と仕事をしているようですとエンジニアとしての知識やスキルに錆がつきます。

つまり汎用性が低くなり。次の案件に入りにくくなります。

長期案件と言っても、どんなに長くても参画期間はせいぜい10年程になります。多くの人間(中でも男性)は40年程働くと思うので、10年では全然足りません。

長期案件に参画している間も、業務に直接関係ないからと言ってプログラミングやITの勉強をサボっていてはいけません。

仕事を一生懸命やるのは当たり前で、仕事以外の時間で何をしているかが収入や社会的な地位を決めます。

フリーランスなら猶更の事です。

案件の長さとキャリアの関係

一般的に経験が浅い時に短期案件で業務経験を積み、経験が豊富になるにつれて長期案件で安定していく、というのが王道です。

マネージャーや要件定義等の上流工程の仕事が長期案件になりがちなのも、この辺に関係しています。

短期契約の場合はやってもらいたい仕事の内容の領域が狭く、ハッキリしているので集中的に対策する事で経験の浅いエンジニアでも十分参画できる余地があります。(景気の良し悪しにも大きく左右されますが。)

ただ炎上している案件だと、火消しのためにかなり高額なお金を払って経験豊富で有能なエンジニアを求める場合もあります。

長期案件でも短期案件でも必要な事

このブログでは何度も言っている事ですが、エンジニアに成った以上、毎日ITの事を勉強しレベルアップする事はとても重要な事です。

この姿勢は参画する案件が長期案件だろうが短期案件だろうが変わりありません。

逆に言うと、ITの事が無関心で継続的な勉強も苦手という人はどちらの案件でも参画は難しいでしょう。

長期案件も短気案件もどちらの方が良いという事も悪いという事もありません。

ケースバイケースで使い分けるぐらい、ニーズのあるエンジニアに成る事を目指すべきです。

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