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SES営業の選び方~つまらないクズに捕まらないために

飲み会や交流会に行くと、以前までは不動産や保険、マルチビジネスの営業が沢山いましたが、近年ではSES営業も幅を利かせるようになってきました。

そういう場に来るSES営業は玉石混合です。たまにとてつもなく質が悪い者も出現します。営業としてのスキルはあまり優秀ではないにも関わらず、所属している会社だけは大きな場合もあります。(逆に小さな会社でも、質の良いSES営業は沢山います。)

フリーランスエンジニアにとって、自分の担当となるSES営業は仕事を得るための要と言っても良い、大切な存在です。なんとしても悪質な営業を避け、質の良い営業を見つけなくてはいけません。

そこで今回はクズのようなSES営業に捕まらないため、クズ営業の見分け方を解説しようと思います。

クズの特徴

クズの特徴、と書きましたが、どちらかと言うと仕事での特徴を伝えようと思います。つまりクズSES営業はどのような仕事をするのか、という事です。

クズと契約、若しくはクズから紹介された現場で仕事をするとどうなるのか、という点について解説したいと思います。

クズと契約したらどれだけまずい事が起こるのか、デメリットを紹介していこうと思います。

単価アップの交渉をしない

フリーランスエンジニアになるメリットの一つに、給料が上がりやすい、という点があります。これは現場が変わる時だけでなく、同じ現場にいても契約更新のタイミングが来れば単価がアップするチャンスがあります。

出来るSES営業であれば、契約更新の段階でエンジニアと現場の担当者、双方からの仕事のレビューを集め、単価アップが妥当であれば単価アップの交渉をしてくれますが、これをクズSES営業はしてくれません。

何故なら単価アップの交渉をするよりも、新たに知り合った人に現場を紹介する方が割が良いからです。つまり、エンジニアの事を人ではなく、お金を生み出す機械くらいにしか思っていないのです。

人を人とも思わない。仕事上でもこれを実践する人に碌な人間はいません。

連絡のレスが遅い

彼らは基本的に自分の事しか考えていません。よって、連絡のレスポンスも気まぐれです。

例えば入場手続きに必要な物や案件が変わるタイミングなど、エンジニアにとって極めて重要な連絡も直前に成ったりしばしば忘れていたりします。

此方からつついたりしても同様です。LINEがなかなか既読にならない、という事態はざらに起こるでしょう。

そして彼らは得意先にもこのような事をやってしまうので、客先での評判の良くない事が多いです。従って、上流案件や高収入が期待できる案件を紹介してくれるチャンスは薄いでしょう。

ITに無知

彼らにとってIT業界というのは、需要がある産業くらいにしか見えていません。つまり、ITの詳しい話や技術までは興味がありません。

エンジニアに限らず、営業もITの話が少なからずできなければ、客先から信用されないので仕事が取りずらくなりますし、どのような現場がそれぞれのエンジニアにマッチする現場なのか、区別がつきません。

人の良さや宴会での勢いだけで仕事を取り、後は精神論で何とかするなんて時代遅れも良い所です。そもそもIT業界は精神論で何とかするところではありませんし。

上流工程の仕事が取れない

上流工程の仕事はとても人気です。従ってSES営業と客先の信頼関係も案件獲得の上で重要なファクターになります。

前述したように、クズSES営業は人との信頼関係を築くのが下手糞です。その上ITにも無知なので、そもそも上流工程とはどのような仕事かいまいちわかっていないというパターンもあり得るでしょう。

余程スキルがあれば話は別ですが、そんな人そうそういません。下手したらプログラマーやテスターレベルの現場でずっと停滞してしまうという可能性もあります。

基本的にエンジニアの事は気に掛けない

出来る営業であれば、毎月一回程度、オンラインオフライン問わず、エンジニアと面談をして今の現場に不満などないか話をしてくれますが、クズSES営業はそれをやってくれません。

理由としてはそんな事をしても時間の無駄だからでしょう。一銭のお金にもなりません。

それどころか自分の紹介した現場がブラックだった場合、後処理などで面倒な仕事を抱えてしまうため、エンジニアとの面談を避ける傾向さえあります。

本来は入場した後のエンジニアのケアもSES営業の大事な仕事の1つです。

見破り方

クズSES営業の特徴を教えたところで、見破り方も紹介したいと思います。これが出来ればひとまず営業が理由でキャリアが停滞することは無くなるでしょう。

そこまでコミュニケーション能力や度胸を必要としないやり方だと思いますので、割と気軽に使えると思います。

ITの話を振ってみる

クズSES営業はそこまで仕事と言う物を好きでも無ければ興味も目標もありません。なので、その仕事、つまりITの話をして盛り上がれるかどうかを試すのはお勧めの方法です。

本当にクズSES営業であれば途中で話についていけなくなり、話を逸らしたり一旦その場から離れようとするでしょう。

逆に良質なSES営業であれば話が盛り上がりますし、今後のトレンドとなる技術や今の現場に関する質問等をしてくるでしょう。

エンジニア以外の同性への対応を見る

その場にいる最も弱い立場の人間に対する対応を見ればその人の本性がわかる、とよく言われますが、これは意外とどんな場面でも使えます。

エンジニア以外の動静はSES営業にとっては、財政面でも欲望の面でも何のプラスにならない、寧ろその邪魔になる存在です。そのような人たちにどのような対応をするのか見ておくと良いでしょう。

全く話をもありあげようとしない、そっけない対応をしてくる、存在を無視する等の対応をした場合はアウトです。

筆者の場合、一度交流会で同性の不動産の営業に会ったことがありますが、ローンが組めないフリーランスだとわかった瞬間、急にそっけない対応になり、それを大企業に勤めている友達が冷たく見ている、という経験があります。

どんな人が引っかかる?

色々と悪口を書きましたが、はっきり言って多くの場合、騙されるエンジニアの方も落ち度があるな、というパターンが多いです。

詐欺のような事例もそうですが、騙される方もきちんとリサーチしていなかったり、リテラシーが足りない、というパターンが非常に多いです。

仕事が嫌い

類は友を呼ぶ、という諺がありますが、仕事が嫌いな人は仕事が嫌いな人を呼び寄せる傾向にあります。

仕事が嫌いだと、クズSES営業を見極める方法の1つであるITの話をする、と言う方法が使えなくなるので、クズSES営業を篩にかけにくくなります。

そして仕事が嫌いですと、優秀な同業者と繋がりにくくなり、このような時の対応方法を相談できる、適切な相手も見つけにくくなるので、余計にドツボに嵌ってしまいます。

他責が強い

他責の気持ちが強いと自信過剰になり、自分の現状は本来こんな物ではない、もっと良い状態になっているはずだ、と思うようになりますが、これは非常に危険です。

大体人間、このように自分を客観的に見て反省できない時に美味しい話に乗せられて痛い目に合います。

もっと単価が良い、もっと労働時間短くしてコスパ良く稼げる、とうまい話を検証できなくなる上に、正しい方向に努力をするという事が出来なくなります。

エンジニアなのにITに無知

そもそも普通の感覚であればエンジニアなのにITに無知な場合、その時点で一緒に仕事をしたくないと思います。

つまり、どんなにクズSES営業の見極め方に長けていたとしても、エンジニアとしての腕が無ければ自分の担当はクズSES営業しかいなくなります。

それが嫌なら継続的にITの事を勉強するしかありません。

SESの会社からしてみても優秀なエンジニアに優秀な営業をつけてきちんと囲い込んだ方が会社としての利益にもなりますし、残念ながらそれは違法でも何でもありません。

SES営業はビジネスパートナー

フリーランスエンジニアにとってSES営業は案件の紹介だけでなく業界情報まで提供してくれる、大切なビジネスパートナーです。

そのビジネスパートナーは慎重に選ばなければなりません。SES営業を適切に選べるか否かでフリーランスエンジニアとしてのキャリアが3割くらいは決まると言っても過言ではないでしょう。

もしこのビジネスパートナー選びに悩んでいるのでしたら、是非ご相談頂ければと思います。

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