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フリーランスエンジニアが思う、会社員エンジニアのままだと後悔する理由

以前フリーランスエンジニアになると後悔する人と言うテーマで記事を書きましたが、なら逆のパターン、つまり会社員エンジニアのままだと後悔しないのか、という指摘を頂きました。

あるかないかで言うと、確実にあります。それも沢山あります。だからこそフリーランスエンジニアに成ったり目指す人が絶えないのです。

そこで今回は生涯会社員エンジニアのままだと後悔する理由を紹介していきたいと思います。

スキルアップが出来ない

ITエンジニアにとって生命線ともいえるスキルアップが会社員エンジニアの場合だと思うように上手くいかない場合があります。

理由は主に時間とお金の不足、それにモチベーションの欠如です。それぞれ詳しく解説していきます。

お金が足りない

給与は安くても大体の会社は、資格試験に合格すると給与の増額に加え、資格の試験代も給与に上乗せして肩代わりしてくれます。全額経費として計上し、単価の中から資格の受験代を工面しなければならないフリーランスエンジニアに比べると、間違いなく大きなメリットです。

しかし、近年資格に合格しても給与の増額も資格の試験代も肩代わりしてくれないというIT企業が増えています。特にSES企業に増えています。

恐らくコロナ禍の影響もあるでしょうが、それよりも抱えている社員が技術変革の早さについて行けずに、エンジニアの単価が思うように上がらず、投資分の支出を回収できていないからだと思います。

これではモチベーションが上がるわけではありません。少ない給与の中で、おまけに楽ではない勉強を給与アップなどの目的も無しに、身銭を切ってまでスキルアップに励む社員などそうそういないと思います。仮に上司や会社からの圧力がどんなに強くても。

会社としては、給与が少なくなる→モチベーションが下がる→スキルアップの気持ちもお金も無くなる→技術革新が進んで既存エンジニアの価値が落ちる→さらに給与が少なくなる、という悪いスパイラルに嵌って結果的に倒産するのは間違いないでしょう。

もし上記のようなスパイラルに陥っている会社に在籍している場合、フリーランスエンジニアになるかどうかを別としても直ぐに転職活動をして再就職先を見つけるべきです。

時間が足りない

残念ながら会社にいると、忘年会や総会という名の存在意義不明の研修や飲み会など、(少なくとも一個人からすると)大して参加の意義を見いだせない行事に参加させられる事が多いです。

上記のような行事自体が害悪だと言うつもりはさらさらありません。会社の中で成り上がって将来役員や社長になろう、もしくは社内で気になる異性がいるから近づきたい、等の目的がある人にとっては大切なイベントですし、その目的自体はとても良い事です。例えうまく行かなくても。

しかし、はっきり言って9割以上の人間は何の意味も見いだせず、上司の顔色を気にして参加している人が多いと思います。

この時間、スキルアップした方が得だと大体の人は考えるでしょう。これらの時間を全て足すとかなりの時間になります。

この時間を使えば、欲しかったあの資格や技術を勉強できたかもしれない、楽しくも無い無駄な飲み会や会議など行かなければ良かった…、そう後悔しても後の祭りです。

やる気を削る輩がいる

残念ながら多くの人間は一緒に成りあがって幸せになろうとするよりも、一緒に底辺に沈んでいようと考えるものです。

良く82の法則、なんて言いますが残念ながら会社員の8割はこんな集団です。(給与体系や採用ポリシーなど、抜本的且つ劇的に変えない限り、件の8割を切っても結局同じような状況に陥るのが不思議且つ都合の悪い事でもあります。)

そして人は自分が変わること以上にそばにいる身近な人間が変わる事を非常に恐れます。これは悪い意味での変化も良い意味での変化にも当てはまります。

彼らは絆とか妙な綺麗ごとを言って時間とやる気を削ったり、嫉妬に任せて嫌がらせをして精神を疲弊させてモチベーションを割いてきます。

これも前述したような状況と同じです。中学の同窓会や歳を取ってからの給与明細を見たときに、あの時一人になってでも頑張っていれば、と思っても遅いのです。

キャリアアップが思うように出来ない

残念ながら会社にとって都合の良いキャリアと労働者にとって都合の良いキャリアは多くの場合一致しません。

このブログでは何度か言っていますが、そもそも会社は従業員の人生なんて糞ほどにどうでも良いと思っています。会社が大事に思っているのは会社の経営状態と経営方針だけです。

例えばテスト業務を主に請け負っている会社としては、従業員はテストが早く正確に出来ればそれで良いのです。別に要件定義やプログラミング等覚えて貰っても嬉しくないですし、寧ろ転職されるリスクを考えると覚えてほしくないとまで思う企業も少なくないでしょう。

これは仮にその会社が行っている業務の需要が少なくなろうが関係ありません。最早生き残りを諦めて畳む事が前提の会社すら珍しくありません。

何れ立ち行かなくなって畳まざるを得ない業務や業界の仕事に時間を取られて新たなスキルの習得やキャリアアップの機会が無くなる。こんなバカな事はありません。

これはITだけでなく、EVが伸長している自動車業界や再生エネルギーが注目されているエネルギー業界にも共通して言える事です。

給料が上がらない

会社員として生活していると、優秀な人であればある程貢献度に比べて給与が明らかに低い!と感じる事は多いと思います。そしてその予感は正しいです。

理由としては2つあります。この理由は全額歩合給など、余程特殊な給与体系でないとほぼほぼ全ての企業に当てはまります。

まず先ほど挙げた82の法則です。優秀なあなたの貢献分の給与は8割の実力もモチベーションも無い人を養うために使われているのです。

そしてもう一つは新人への投資に使われています。

新入社員や新人を育てるには、研修を受けさせたりと何かとお金がかかります。

あなたは自分も会社に育ててもらったから仕方がないと割り切れますか?若しくは血も繋がっていない同僚を養って嬉しいでしょうか?

多くの人は、この2つの質問にYesと答えられないでしょう。皆自分の事が大事ですし、実際そうすべきなので仕方ありません。

そんなわけで会社員が給料を上げようと思ってもコスパが悪く、貢献度に比べて増加額が少なくなるわけです。そして言うまでも無く、これからの日本企業で年次給、つまり在籍期間が長ければそれだけ給与が上がる、というのは期待できません。

情報量が少なくなる

ここまで書いたように会社員と言うのは意外と時間が無い物です。そして時間が無いと社外の人間や情報に触れる量も少なくなります。

結果的に自分の市場価値や適性、これから需要のある業界や技術がわからなくなります。

大企業の中年管理職が起業や転職が大概失敗するのは、おそらくこれが原因と思われます。

全部当てはまる、しかし会社員を辞められないと思った人はどうする?

まずい、全部当てはまるが会社員を辞めることは出来ない、と感じた人は多いでしょう。その人はまず情報にお金をかけるべきです。

ローンを組んでいる、扶養家族がいるので、フリーランスにはなれない。どれも仕方ないと思います。

そんな人はまず、情報源を精査した上で良質且つ新鮮な情報を手に入れるたね、情報にお金をかけましょう。ネットニュースや友達の噂話では駄目です。安かろう悪かろうと言う理屈は情報にも当てはまります。

そうすれば自分が今何をすべきかが自ずとわかってくるはずです。

現在は情報化社会と言われていますが、情報は昔から状況を変える時に必須のツールです。世界中の軍事機関や政府が多額のお金をかけて他国や自分の国の情報を集め、他国への流出を防ごうとしているのはこのためです。

安定とは?

ここまで聞いて会社って意外と宛にならないなと感じた人は多いと思います。まあ、実際そうです。

親世代は会社員になっ、安定した生活を、と気軽に言いますがこれはバブルや高度経済成長期の話です。

真の安定とは、確かな実力と情報を身に着ける事ではないでしょうか。

もし会社員エンジニアとして自分の将来に不安を覚えた方がいましたら、ご相談頂ければ私としても幸いです。

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